5.建設業経営の見える化
経営改善を行う上で、現状を正しく認識することが重要です。問題発見するにも現状が分からなければ、発見できません。
ほとんどの建設会社に言えることですが、各部、各個人の活動が「ブラックボックス化」してしまっています。
他部が何をやっているのかわかりませんし、同じ部署内でも他人のやっていこと、抱えている問題はわからない状況です。
建設業では、現場が業務単位に分散するためこの傾向が強いようです。
誰もが、他人に口出しされずに自分のやり方で好きなようにやりたいものです。
こうなると、情報もデータも、あるいは利益を出すためのノウハウもすべて個人持ちで分断され、お互いの助け合いもできず、組織としての力が発揮できません。
また、経営改善をしようにも、現状が見えず、問題がわからず、手のつけようがない状況に陥ります。
こうした会社の企業活動に関わるあらゆるものを「見える化」し、情報やノウハウ、問題を共有することが、経営改善の第一歩になります。